心因性痛み過敏症と言われた『五十肩』

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  1. [女性 71歳] [職種:主婦]
  2. 発症歴:9か月
  3. 病院通院歴:あり(心因性痛み過敏症と判断される:湿布薬のみ) 腹部開腹手術歴あり(6年前)
  4. 運動習慣:なし
  5. 通院回数:18回(週2回)

発症のきっかけ

フローリングの上で寝てしまってから肩が痛くなった。

主な症状

  1. 両肩がズキズキと痛む。
  2. 寝ていても痛みで目が覚めることがある。
  3. 痛みを忘れることもある。
  4. 両肩とも腕を挙上できない。
  5. 慢性腰痛持ちである。

回復履歴

【初回】

肩関節だけでなく腰部、頸部、下肢の関節に制限が認められる。

寝ているときも痛むことがあるとのことで、腹臥位にてTL&筋力テストを行う。

結果、神経学的統合不全は認められなかった。

次に、頸部数か所にTLした状態で検査を行うも陰性であり頸部末梢神経根の問題も排除。

リウマチ性疾患(他院で血液検査済み)もないとのことなので、運動不足による筋機能及び柔軟性の低下が問題と考え筋膜リリースを行う。

500gのダンベル体操も推奨する。

主にSOTにて骨盤の矯正を行う

【2回目~18回目】

主にSOTと筋膜リリースを繰り返す。

平衡して、体幹トレーニングも指導。

【途中8回目】

就寝時の痛みはなくなる。

【18回目(ご卒業)】

関節可動域の問題もなくなる。

ただ、筋トレの後はズキズキ痛む(約30分)とのこと。それは、血液が筋肉に充填されている証拠ですので大丈夫!とお話しする。

【追伸】

今では、ズキズキ感も気にならなくなり、筋肉を適度に使い続けることの重要性&安全性を認識下さったようです。その後1ヵ月に1回のペースで通院頂いてます。(7か月目)

なつぎ夙川整体の所見

説明画像

筋肉に対する不快感を、一律に『痛い』と感じられる方は多くおられます。

関節を動かさないと、周辺の筋肉組織が癒着を起こしてしまいます。

この方の場合、6年前の開腹手術後に、身体を動かすことに対し消極的になってしまわれたのだと推察されます。

一般に手術歴ある方は、姿勢の崩れは大きくなり、動作は小さくなる傾向にあるようです。

そして、筋肉のが低下(硬化)し、少しの動作で感じるツッパリ感を『痛い!』と表現されたのだと思われます。

なつぎ夙川整体